流山いろは動物病院のblog

流山いろは動物病院のブログです

5月のイベント情報

こんにちは。院長の大井です。

 

キッズ獣医師体験に続き、5月はジュニアクラスを開催いたします。

 

パピークラスはご存知の方も多いと思いますが、今回はジュニアです。

ワクチン接種が済んでから1歳過ぎまでのノリノリの子たちが対象です。

 

「ジュニアクラス?何するの?」

 

と思われるかもしれませんが、はい、何もしません。

わんちゃんが新しい環境や、人、お友達に慣れるのをゆっくり見守ってあげましょう。

最初はびっくりしている子も、徐々に慣れてくるはずです。ゆっくり、時間をかけて、慣らしてあげてください。たくさん遊ばせてあげてください。

 

ほとんどの動物は、大人になるまでに兄弟やお友達との遊びの中から、自分が社会に順応するための社会性を身に着けます。もう少し詳しく書きますと、わんちゃんの社会化に重要なステージが、、、

 

第一社会化期(生後4週齢~13週齢)…直面するすべての刺激を、とっても柔軟に受け入れます。いろんなものに興味を抱き、チャレンジし、自分を順応させていきます。

 

第二社会化期(生後13週齢~1歳半)…警戒心が芽生える時期です。第一社会化期と比べると少し慎重になりますが、それでもまだまだ、若くて順応性が十分にある時期です。第一社会化期での経験をさらに慎重に組み立て、性格を形成する時期です。また、コマンドトレーニングも喜んで行える時期になります。環境さえ整えれば勝手に社会化してくれる第一期とは違い、多少飼い主さんによる訓練が必要になってきます。

 

この2期がとっても重要です。もっとも重要な基盤は、第一社会化期に形成されますが、日本のわんちゃんの多くは、第一社会化期をペットショップで過ごします。また、家に迎えられても、ワクチンが終わるまでは散歩は控えるように獣医さんに言われます。

ワクチンも終わって、やっと散歩に行けるぞーって頃には、ほとんどの子が社会化期を過ぎてしまっていて、逆に警戒心が芽生え始めているケースが多いです。

怖い伝染病からかわいいパピーを守る事はとっても大事です。でも仔犬を迎え入れてから、ワクチン接種が終わるまでの期間は、第一社会化期という重要な時間でもある事をしっかり理解して、犬を飼い始めましょう。

 

さて、今回の主役のジュニアたちは、つまり第二社会化期の子たちを指します。

第二社会化期では、警戒心が芽生え始めるといいましたが、第一社会化期でため込んだ多くの経験を、整理し、性格を固めていく時期です。楽しいことをもっと楽しめるようにもなりますが、怖いものをもっと怖くなる時期でもあります。爪切りやブラッシングを嫌がるようになるのもこの時期からですね。

 

ジュニアクラスでは、

 

①第二社会化期の特徴を、飼い主さんに理解していただく事

 

②パピークラスよりは少し慎重に、ジュニアたちをいつもとは違う環境においてあげて、慣らす事

 

この2点が目的です。社会化がうまくできなかった子もこの時期にできるだけ多くの人、モノ、動物に順応させるように努力することをおすすめします。

 

また、ただ遊ばせるだけでは物足りないので、日ごろの悩みやしつけ相談も同時に開催します。当院看護師の石川は、看護師、トリマーだけでなく、動物の行動心理や訓練、しつけの勉強をしておりますので、獣医師には聞きにくい、恥ずかしトラブルも、ぜひぜひお気軽に相談ください。

 

5月の日曜午後に開催予定ではありますが、詳細決まり次第、ブログにてご案内しますので、楽しみにお待ちください。

 

f:id:iroha-vet:20180418154045j:plain

(写真は先日トリミングに来てくれたコタロウくんです。時間の都合でトリミングブログ用に撮影ができなくてごめんなさい。かわいくなりました。)