こんにちは!獣医師の奏子です。
先日無事に出産いたしました。産前は色々と気にかけてくださり、ありがとうございました。もうしばらくの間お休みをいただきます。ご迷惑をおかけしますが、さらにパワーアップして復帰出来たらと思っております。よろしくおねがいいたします。
さて、今回はセミナー受講のご報告です☆
6月より、全8回の、犬猫の食事の手作りセミナーを受講しました。
講師は、Rペット栄養クリニックの清水いと世先生です!
先生は獣医師としての臨床経験を積まれたあと、栄養について詳しく学び、また京都大学にて栄養の研究をされたのち、犬猫の食事や栄養管理専門の動物病院を開業され、ご活躍されています。
学会に参加した際に先生のお話を聞かせていただき、ぜひもっと詳しく教えていただきたいです!と、無理言って今回のセミナーをお願いしました。
犬猫の既成フードに関しての情報は、企業の方からお聞きしたり、どれを与えるかについて勉強する機会は多くありますが、手作りについて1から勉強する機会はめったにありません。
今回、栄養の基本から、犬猫の栄養基準を計算しつくした手作り食のレシピ設計について、詳しく教えていただきました。
栄養計算など細かく大変ですが、新たな発見や気づきも多く、レシピづくりに関する具体的な方法もたくさん教えていただき、とっってもためになるセミナーでした。
清水先生、ありがとうございました。
食は身体をつくるとても大切なものと私は考えています。
私はごはんを食べることが大好きです。おいしいものを食べるとテンションがあがり気持ちが元気になります。また、母になり子供を育てるうえで、成長期の子供達にはバランスの取れたご飯をもりもり食べて元気なたくましい身体になって欲しいと思います。日々忙しいので時短でおいしいものを、という思いもあります。
これは犬猫にもあてはまると考えています。
我が家の愛犬も手作り食は大好きで、基本ドライフードのトッピングとして与えていましたが、ある時とない時ではテンションが大幅に違います。特に病気や高齢で食が細くなった子には、栄養管理そのものが治療のひとつとも言えるほど大事になることも多くあります。そんな子たちに、既成のフード以外の手作り食、という選択肢を持てることは、その子本人のQOLの向上やご家族との関係にもとても意味があるものだと考えています。
ただ実際手作りについて考えた時に、動物と人の栄養基準は異なる部分も多く、人が食べているものが犬猫にとって害となりうるものも存在するため、ハードルが高くなってしまいます。また、犬猫の手作り食のレシピ本は数多く出ていますが、基準値をしっかり満たしているようなものはあまり多くありません・・・。
そんな中、犬猫の手作り食を専門に研究されている先生にお話を聞けたことは、新たな一歩を踏み出すとても貴重な機会となりました。
動物病院としてできる限りの治療をすることは当たり前のことですが、病気になりにくい身体作りをする、健康寿命を延ばすために食事、しつけ、リハビリ、、、様々な面からトータルサポートをして、ひとと動物が幸せに暮らせるお手伝いをすることがいろはの願いでもあります。
今回の貴重なセミナーを、いろはらしい形にして、今後の診療に活かしていきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。